
手作り甘酒と乳酸菌の関係
発酵食品と乳酸菌について実験をしました。
以外と知られていませんが、甘酒には乳酸菌が含まれています。
乳酸菌といえば、ヨーグルトです。
ヨーグルトの酸味は乳酸菌が増えたから。
この「酸っぱさ」は「乳酸菌による乳酸」
甘酒にも微量ながら乳酸菌が含まれているので
冷蔵庫保存しても1週間後には酸っぱくなります。
乳酸菌も生き物ですから、条件がそろえば増えます。
増えるときに乳酸がでるので、乳酸菌が豊富なヨーグルトはスッパイ。
乳酸菌は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境をよくしてくれます。
畑を耕して土をほぐすといったイメージでしょうか。
手作り甘酒は植物性の乳酸菌が活きている。
そして、加熱処理している甘酒との関係は?
酸っぱい=酸性
甘酒の酸性度を測れば、乳酸菌の量が分かるのでは?
pH試験紙を使って、酸性・アルカリ性を計りました。
手作り甘酒と市販の甘酒のpHはいかに。
①市販の甘酒
②手作り甘酒
③ヨーグルト
④みさよぬか床
⑤市販熟成ぬか床
⑥酢
赤=酸性(酸っぱい)
紫=アルカリ性(エグイ)
⑥酢は、非常に赤い色(酸性)に染まっています。
肝心の甘酒のpHはというと、
㊧市販甘酒 ㊨みさよ甘酒
市販甘酒→6
みさよ甘酒→5
写真だと分かりにくいのですが
みさよ甘酒はやや酸性という結果でした。
買ってから1ヶ月以上経つ市販の甘酒は中性。
腐敗せず、見た目も変わらないものでした。
手作りの甘酒だったら、1ヶ月で
腐敗(飲めない)あるいは発酵している(お酒)はずですが、
市販の甘酒は変わらない甘酒の味でした。乳酸菌はどこへやら。
「身近な発酵食品と酸」という、実験でした。
乳酸菌はぬか床にも豊富に含まれています。
乳酸菌発酵しているヨーグルトやチーズの文化が無い日本でも
ぬか床や甘酒で上手に乳酸菌を摂っていたのです。
私のぬか床はやや酸性。=乳酸菌が多い=酸っぱいぬか漬け
ぬか漬けが酸っぱすぎるときは卵の殻を入れるとよいです。
殻の成分はCa(カルシゥム)のアルカリ性。
乳酸が豊富で酸性に傾いたぬか床をアルカリ性にしてくれます。
味と微生物の関係が分かると面白いですね。